以上を確定後、Hickok Model TV7D/UのCalibrationに入る。
Vacuum Tube Tester Hickok TV−7D/U. 2台目備品修理記録
「整流管83」、「整流管5Y3GT」をダイオードに単純に交換すると、電源が強化する事になり、相互コンダクタンス(conductance)の測定には信頼性(精度)が増すことになります。 しかし、チャートのAver.Mut.Cond.とは誤差がでます。又、他の試験方法にも誤差がでます。よって、回路の変更、全体的な調整・校正が必要となります。
純正のフューズランプ(6.5V/6.63W)では、大きすぎますので、(12V/10W)が良いです。
A. 修理前の状況。
V. 「BAIAS目盛」 と「バイアス電圧」の点検・調整

C. 修理状況
  • 電源コードを交換する。
    「整流管83」、「整流管5Y3」をダイオードに置き換える。
    誤動作防止の為、チキンヘッドツマミをカラーに交換。
    「BAIAS−VR」のツマミ位置調整。

R. 「ダイオード整流改造器」「オリジナル「整流管83」、「整流管5Y3」器」での「Rectifier測定」比較

E. 「プレート電圧」 と「スクリンー電圧」を監視して測定

F. 変更回路図

A11. 点検中、外観 前から見る
A12. 点検中、外観 後から見る
A13. 点検中、外観 右上前から見る
A14. 点検中、外観 左上後から見る
A15. 点検中、外観 下前から見る
A16. 点検中、外観 下後から見る
A21. 点検中、上蓋の内側を見る、3個アダプターが無い。
A22. 点検中、上蓋の内側を見る。 DATA−CARDの表紙は、I−177用
A23. 点検中、上蓋の内側を見る、
A3. 点検中、下ケース内側を見る、配線図(回路図)は貼っていない
V. 「BAIAS目盛」 と「バイアス電圧」の点検・調整
V1. 修理中. BAIAS−VRのツマミ100目盛りで、DC=−40VになるようLineAdjustVRを調整する。
V2. 修理中. 「BAIAS−VR」のツマミ22目盛りで、DC=−3VになるようLineAdjustVRを調整する。
V3. 修理中。 BAIAS−VRの軸は下の写真の様に円形で、ツマミは自由な位置に固定出来る。
V4. 修理中. BAIAS−VRのツマミ0目盛りで、DC=0Vを確認。
V5. 修理(調整)前. TV−7の「BAIAS目盛」と 実際の「バイアス電圧」の関係。
                 100目盛=40V、22目盛=3V、0目盛=0V が規定値。
目盛 100 95 90 85 80 75 70 65 60 55 50 45 40 35 30 25 22 20 15 10
2台目 40 38.6 35.9 31.2 29.3 26.2 23.8 21.1 18.7 15.9 13.7 11.5 9.3 7.1 5.0 3.4 2.9 2.6 1.7 0.7 0.1 0
V6. 修理(調整)後. TV−7の「BAIAS目盛」と 実際の「バイアス電圧」の関係。
目盛 100 95 90 85 80 75 70 65 60 55 50 45 40 35 30 25 22 20 15 10
2台目 40 39.3 36.3 32.4 29.3 26.4 24.0 21.5 18.9 16.2 13.9 11.6 9.4 7.3 5.3 3.4 3.0 2.7 1.9 0.7 0.1 0
R. 「ダイオード整流改造器」と「オリジナル整流管「83」「5Y3」器」での「Rectifier測定」比較
R1. 取りあえず「オリジナル整流管「83」「5Y3」」で調整し、「ダイオード整流改造器」と測定比較した。
       右=「オリジナル整流管「83」「5Y3」器」、  左=「ダイオード整流改造器」
R21. 「ダイオード整流改造器」で「83−プレートA」を測定=58
R22. 「オリジナル整流管「83」「5Y3」器」で「83−プレートA」を測定=60
R23. 「ダイオード整流改造器」で「83−プレートB」を測定=62
R24. 「オリジナル整流管「83」「5Y3」器」で「83−プレートB」を測定=64
R31. 「ダイオード整流改造器」で「2本目83−プレートA」を測定=57
R32. 「オリジナル整流管「83」「5Y3」器」で「2本目83−プレートA」を測定=60
R33. 「ダイオード整流改造器」で「2本目83−プレートB」を測定=64
R34. 「オリジナル整流管「83」「5Y3」器」で「2本目83−プレートB」を測定=66
R41. 「ダイオード整流改造器」で「5Y3WGTA−プレートA」を測定=62
R42. 「オリジナル整流管「83」「5Y3」器」で「5Y3WGTA−プレートA」を測定=60
R43. 「ダイオード整流改造器」で「5Y3WGTA−プレートB」を測定=65
R44. 「オリジナル整流管「83」「5Y3」器」で「5Y3WGTA−プレートB」を測定=65
R51. 「ダイオード整流改造器」で「6X4W−プレートA」を測定=54
R52. 「オリジナル整流管「83」「5Y3」器」で「6X4W−プレートA」を測定=58
R53. 「ダイオード整流改造器」で「6X4W−プレートB」を測定=54
R54. 「オリジナル整流管「83」「5Y3」器」で「6X4W−プレートB」を測定=54
E. 「プレート電圧」 と「スクリンー電圧」を監視して測定
E1. Dレンジ(Max15000μmho)で「3CB6」のGm測定。Gm=38×125=4750μmho。
             「Ep=148V、 Esg=136V、 Eg1=−1、 Esig=AC1V」
E21. Dレンジ(Max15000μmho)で「6L6−GT」のGm測定。Gm=46×125=5750μmho。
             「Ep=136V、 Esg=127V、 Eg1=−1、 Esig=AC1V」。
E22. 「BAIAS目盛り=24」、測定Eg1=−3.4V(BIAS=23)。
E3. Dレンジ(Max15000μmho)で「KT−88」のGm測定。Gm=78×125=9750μmho。
             「Ep=123V、 Esg=123V、 Eg1=−1(BIAS=12)、 Esig=AC1V」
E41. Dレンジ(Max15000μmho)で「6DQ5」のGm測定。Gm=48×125=6000μmho。
           「Ep=140V、 Esg=107V、 Eg1=−24(BIAS=70)、 Esig=AC1V」。
相互コンダクタンス=10500μmho「Ep=175V、Ip=110mA,Esg=125V、eg1=−25V」
1960/1962/1964/1966ナショナル真空管ハンドブックより、RC15/19/26/27/28/29/30 ReceivingReceiving Tube Manualより。
相互コンダクタンス=10500μmho「Ep=175V、Ip=100mA,Esg=125V、eg1=−25V」
1962日立電子管ハンドブック、1995オーディオ用真空管マニアル、60/62/69東芝電子管ハンドブックより。
E42. Dレンジ(Max15000μmho)で「6DQ5」のGm測定。Gm=64×125=8000μmho。
             「Ep=124V、 Esg=107V、 Eg1=−16(BIAS=55)、 Esig=AC1V」。バイアスを調整し、最大のIpを取る。
      TestDataForTV-7「TB11-6625-274-12/1」 でも、BIAS=53に指定している。
F. 回路図
F11. 修理前 Plate・Screen Supply Circuit 「回路図は全てTM11-6625-274-35より引用」
F12. 修理後 Plate・Screen Supply Circuit
F21. 修理前 AC Signal Supply Circuit
F22. 修理後 AC Signal Supply Circuit
F31. 修理前 Emisson Measurement Circuit
F32. 修理後 Emisson Measurement Circuit
                   tv7d-u2-1g
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